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「ベヒーモス」、旧約聖書の悪魔。神の作りし最高の生物

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ベヒーモス,ベヒモス-7

象の頭に人の体の姿で描かれる怪物、あるいは、超巨大なカバのような怪獣として語られるベヒーモス(ベヒモス)。

ゲームなんかでよく聞く名前ではありますが、もとは旧約聖書に登場する由緒正しい(?)悪魔なのです。

今回はその、神の作りし傑作といわれるベヒーモスについてご紹介します。

画像出典:pixiv


神の作りし最高の生物

ベヒーモス,ベヒモス-6

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もともとベヒーモスは「旧約聖書」(ヨブ記)において語られる巨大な陸の怪獣です。名前の由来はヘブライ語で「獣」を意味するbehemahの複数形。あまりの大きさに一頭でも複数形で表したのではないかといわれています。

神が天地創造の五日目にリバイアサンと共に作りだしたとされます。

ベヒーモス,ベヒモス-5本来はレヴィアタンと同様に海に住んでおり、レヴィアタンとは雌と雄の一対であるとみられていたこともありました。けれど、巨大な2匹の怪獣が住むには海は狭すぎ、ベヒモスは沼に茂る葦の下を住居とするようになったと伝えられています。

また、ベヒーモスとリバイアサンは二頭一対の生物であり、世界の終末には互いに殺し合い、亡骸(なきがら)は終末を生き残った「選ばれしものたち」の食料になるともいわれています。

相方であるリバイアサンが最強の生物とされる一方、ベヒーモスは最高の生物とされ、完璧な獣として紹介されています。

「旧約聖書」(ヨブ記)によれば、「杉のような尾を持ち、骨は銅菅のようで、肋骨は鉄の棒のごとく、巨大な腹。日に千の山の草を食べ、川の水が口に流れ込んでも動じず、上半身にはなんとデンダインという砂漠が広がっている。温厚な性格で、全ての獣に慕われる」と記されています。

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もはや脱帽するしかないような素晴らしい獣、怪獣であるベヒーモスですが、リバイアサンと同様に、時代が進むにつれ悪魔として見られるようになります。

 

悪魔になった神の傑作

ベヒーモス,ベヒモス-4中世以降、ベヒーモスは「旧約聖書」の記述から暴飲暴食を司る悪魔とされ、象もしくは象頭人身の姿で知られるようになっていきます。

リバイアサンは「七つの大罪」の一つ、嫉妬と結びつけられますが、ベヒーモスは「七つの大罪」に中には存在していません。

ただし、悪魔としての地位は高いようで、ルシファーの側近とも、陸軍と海軍を統括する元帥であるともいわれます。

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ベヒーモスはバハムート?

ベヒーモス,ベヒモス-3

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ベヒーモスは、海の怪獣リバイアサン、そして空の怪獣ジズを加え三頭一対として扱われることもあります。しかし、ジズは旧約聖書には登場せず、聖書の解釈の違いによって生まれたのではないかといわれています。

また、ベヒーモスはイスラム圏に伝わった際、「バハムート」と呼ばれるようになり、魚のような姿で描かれるようになったとされています。



ゲームで人気のベヒーモス

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日本を代表するRPGである「ファイナルファンタジー」シリーズにもベヒーモスは登場します。主にストーリーの終盤に登場する強敵で、大きな体からくり出す強力な攻撃で主人公たちを苦しめます。

悪魔としてのベヒーモスではなく、「旧約聖書」由来の姿、能力になっています。

 

スコット・ウェスターフィールドが描くSFスチームパンク「リヴァイアサン」シリーズの第二作目、「ベヒモス クラーケンと潜水艦」では海中を進む人造巨大獣にベヒモスの名前がつけられています。

ちなみにこの作品でのリヴァイアサンはクジラをもとに造られた空を飛ぶ巨大獣。


ベヒモス クラーケンと潜水艦 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) [ スコット・ウエスターフェルド ]

 


旧約聖書 (まんがで読破) [ バラエティ・アートワークス ]

まとめ

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リヴァイアサンと同様に、世界的に有名な怪獣ベヒーモス。

人によっては悪魔としての印象の方が強かったりするかもしれませんが、どちらにせよ、創作のなかでも伝承と同じく威風堂々たる姿で親しまれているようです。

終末を生き残ればベヒーモスのステーキなんかも食べられるかもしれませんね。



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