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円卓の騎士モルドレッド、父殺しの謀反者?

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ケルト神話の流れを汲むとも言われ、今も世界中で愛されるアーサー王の物語。特に物語に登場する円卓の騎士の人気は高く、それぞれの騎士に多くのファンが付いています。

そんな円卓の騎士でもひときわ異彩を放つのがモルドレッド。父殺しや謀反者というネガティブなイメージを持ちながらも、円卓の騎士の中でも高い人気を誇ります。

今回はそのモルドレッドに注目です

画像出典:pinterest

騎士王アーサーとモルドレッド

モルドレッドでまずイメージするのは円卓の騎士を崩壊させ、アーサー王を死に追いやった張本人であるところ。

モルドレッドに不名誉な設定が付け加えられたのはジェフリー・オブ・モンマスが記述した「ブリタニア烈王史」、そこでモルドレッドは謀反者として登場します。

そしてモルドレッドの現在のイメージが決定的に印象付けられたのがトマス・マロリーの「アーサー王の死」。

この物語の中でモルドレッドはアーサーと異父姉モルゴースとの間の不義の子とされており、現在の父殺しの謀反者というイメージが完成します。

画像出典:pinterest

 

「アーサー王の死」の中のモルドレッド

出典:ウィキペディア

アーサー王の腹心マーリンは先に「5月1日に生まれた子供がアーサー王と王国を亡ぼす」と予言、多くの子供達が船に乗せられ命を落としました。モルドレッドは岸に打ち上げられ奇跡的に生還、成長し円卓の騎士になります

勇敢で血気盛んなモルドレッドは円卓の騎士の中でも次第に頭角を現します。

アーサー王とーンスロットが敵対するきっかけを作ったのはモードレッドとアグラヴェインの企みから。ラーンスロットと王妃グィネヴィアの密通の現場に踏み込み、その関係を暴きます

その結果アーサー王はラーンスロッド討伐のためにフランスに遠征。その間の王国の指揮をモルドレッドに託します。モルドレッドはその期に乗じて謀反、王位と王妃を奪います王妃グィネヴィアはモルドレッドの支配を逃れてロンドン塔に籠城。王位を奪還するために戻ったアーサー王との戦いとなり王国は崩壊、国内で敵味方に対立することとなります。

血みどろの戦いの中モルドレッドは兄ガウェインを討ち取り、最後に残ったアーサー王と一騎討ち。槍で胴体を突き抜かれ、串刺しのまま槍のつばの距離まで王に近づき、諸手の剣でアーサー王の側頭部に一撃を食らわし、ついに絶命します

 

 

なんとも非道の限りを尽くすモルドレッドですが、初期の書物「カンブリア年代記」にはモルドレッドが謀反者という記述はなく、勇猛で栄誉ある騎士であると紹介されています。

裏切り者として紹介された「ブリタニア列王記」の中でも「最も果敢な男」「最も攻撃を仕掛けるのに素早い男」と評価される武力に長けた猛者であったよう。悪者というイメージの中にも人気を博する所以かもしれません。


アーサー王の死 中世文学集1 (ちくま文庫) [ トマス・マロリー ]






現在も様々な作品に登場するモルドレッド

出典:pinterest

円卓の騎士でも屈指の人気を誇るモルドレッドは現在でも多くのゲームやアニメ、映画などの作品に登場し、そのキャラクターや性質はトマス・マロリーの「アーサー王の死」からさらに飛躍したものとなっています。

例えばGREEなどで展開するゲーム「アヴァロンの騎士」ではアーサーと敵対し展開の楽園を襲う悪役として登場します。

ガイ・リッチー監督の「キング・アーサー」でも悪役としてモルドレッドは登場。

また、ゲームにアニメとメディアミックスしている大ヒット作Fateシリーズでは女性のキャラクターとして登場。

アーサー王への想いも憎悪と同時に、優れた王であるアーサーに認められたいという気持ちも抱えシリーズ屈指の人気キャラクターとして愛されています。



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まとめ

出典:pinterest

アーサー王の物語は表面の華やかさとは裏腹に、裏切りや不貞、謀反での人間関係が醜悪に思えてしまいます。

騎士道精神はどこ?
 






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