ケルト神話 怪獣・魔物・妖精

バンシー、ガンダムスーツ、クライムドラマになった泣き虫妖精。

更新日:

バンシーー1

バンシーは『ナルニア国物語』の白い魔女のモデル、ガンダムスーツ、そしてなんと海外ドラマの『Banshee/バンシー』の主人公に抜擢され、ご多忙です。

けれど本来はバンシーの鳴き声が聞こえた家には近く死人が出るという、家人の死を予言すると伝えられるケルトの泣き虫妖精。

なんか、魔女やガンダム、保安官とは縁遠いように思えるバンシーの本来の姿とは。

画像出典:Bing


ケルトの女妖精、泣き虫バンジー

バンシーー2

出典:ウィキペディア

バンシーはアイルランドやスコットランド地方で伝承される妖精です。

ヨーロッパ北西部の妖精フェアリーは「シーSidh/Shee」、「シーオークSheoques」という名で呼ばれます。

「バン」はケルトの言葉で「女性」、シーは本来は「土の塚」「丘」を意味する言葉。それが次第に塚の下に棲む生物を表す言葉。そのふたつがつながって、「女妖精」を意味する言葉となりました。

ちなみに男性はファーFear、「ファーシーFear Sidle」となります。

バンジーの存在

バンシーー3

出典:Bing

バンシーはアイルランドやスコットランド地方では出産で若くして死んだ女性の霊。血に染まった男の死装束を洗いその男の死を予告するといわれ、「浅瀬の濯ぎ女」という名でも知られています。

地位の高い人間、名声のある人間が死の間際になると、どこからともなく顔色の悪い女たちが集まり家の周りをそぞろに歩き、大声をあげて嘆き、泣き叫びます。
バンシーは家に憑くタイプの妖精であるともみられており、一族の者が故郷を 離れていた場合でもその地に現れ、家族の死を伝えるといいます。

人ものバンシーが泣いた場合は、死者は勇敢な人物か聖なる人物であったことの証となり、名誉なことでもあったのです。

アイルランドに伝わる魔槍の英雄クー・フーリンの死に際にはその死を予知し、 鎧を洗いながら泣いていたという伝承も残されています。

ちなみにパンジーの乳を吸うと願い事が叶うという言い伝えがあります ( ははっ(苦笑) )

バンシーの泣き声

バンシーー4

出典:Bing

悲しげにすすり泣くこともあれば、言葉に表現できないような声で叫び、飛ぶ鳥でさえその声に驚いて落ちるほどの威力を持つ場合もあるとか。

その声は人間以外の生物も含めた、ありとあらゆる叫び声を合わせたような凄まじい、この世のものとは思えない身の毛のよだつもの。バンジーの中には空を飛んで空中から金切り声を出す者もいます。

ちなみに第2次世界大戦中の空襲警報のサイレンは「バンシーの叫び」と呼ばれていました。

そうして、対象の人間が死亡すると忽然と姿を消してしまいます

パンジーの容姿

その姿はアイルランドでは美少女、スコットランドでは皺だらけの老婆であるとか。アイルランド地方に伝わる伝承では、長い黒髪で緑色のドレスに灰色のマントを着用

バンシーの目は対象者の死を嘆き、泣くので燃えるような赤色をしているといわれています。

ただし、泣き声が聞こえる時は、その姿は見えないということです。

 

魔女、ガンダムスーツ、ドラマの保安官になったバンジー

バンシーー5

出典:4meee

パンシーがモデルになったといわれるナルニア国の白い魔女は第一話『ライオンと魔女』、ナルニアを冬に閉じ込めている支配者として登場します。


ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

バンシーー6

逆転オセロニア』では「魔」の属性を持つキャラ。「魂の呪い」と「すすり泣き」の攻撃法で応戦します。

 

バンシーー7

出典:pixiv

機動戦士ガンダムUC』ではモビルスーツ『バンシィ』。タペストリーに登場する獅子になぞらえ、頭部のアンテナはライオンの鬣を思わせる(ユニコーンモード時は鶏冠)のような形状。

 

ケルト神話がモチーフのMMORPGオンラインゲーム「マビノギ」では敵モンスターとして出現です。


 

バンシーー8

出典:kaigai-drama-board

海外ドラマ『Banshee/バンシー』でのバンシーは迫力のクライムサスペンスを題材にしたドラマの主人公。犯罪者のバンシーがなりゆきで保安官となってマフィアと壮絶な戦いを繰り広げます。見応えのあるおすすめ秀作ドラマ。現在Amazonプライムビデオで配信中。

バンシー まとめ

バンシーー9

出典:Bing

バンシー、泣き虫妖精なんてはかなげで、実態はなんか不気味な妖精のように思います。

なのに国を支配する権力者になったり、犯罪者と戦う保安官になったり、意外なほどに勇敢な存在に変身です。「家を守る妖精」という意味合いなのでしょうか。

ともかく、バンシー、要チェックです。

Copyright© 世界の神話・伝説 , 2019 All Rights Reserved.