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オデュッセウス (オデュッセイア)、ホメロスが語る英雄

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トロイア戦争でのトロイの木馬考案、単眼の巨人・キュクロプス退治、海の怪物・セイレーンに勝利するなど、功績をあげたらキリがないギリシャの英雄・オデュッセウス。

そのオデュッセウスの冒険譚をギリシャの吟遊詩人・ホメロスが「オデュッセイア」という叙事詩でひとつにまとています。

今回は、そんなホメロスが語るオデュッセウスの物語「オデュッセイア」をご紹介します。

英雄の10年に渡る冒険譚、どうぞご覧あれ。

画像出典:西洋美術の謎と闇

ギリシャいちの苦労人・オデュッセウス

出典:1話5分で読めるギリシャ神話

「オデュッセイア」は、紀元前8世紀後半ごろ、ギリシャの吟遊詩人・ホメロスによって語られた長編叙事詩です。

トロイア戦争をテーマにした「イリアス」の続編であり、「オデュッセイア」は、オデュッセウスのトロイア戦争後から帰国までの冒険譚と妻との再会を描いています。

「ムーサよ、あの男のことを私に語ってください。数多くの苦難を経験した、あの男のことを……」「オデュッセイア」は、このような文章から始まります。

ムーサとは、ギリシャ神話の文芸をつかさどる女神のこと。この作品は、語り部である吟遊詩人にムーサが宿り、オデュッセウス (あの男) の物語を語る、という形式で進んで行きます

出典:西洋美術の謎と闇

トロイア戦争でトロイの木馬を考え、見事ギリシャを勝利へと導いたオデュッセウス。

戦争後、故郷へ帰ろうとしますが、さまざまな試練が彼を阻み、なかなか故郷へ帰れません。

オデュッセウスに与えられた試練が以下の通り

ロトパコス島へたどり着き、快く受け入れられるも、島の人々からもらったロートスの実を食べ、あまりの美味しさに故郷に帰りたくなくなりかける。

出典:西洋美術の謎と闇

単眼の巨人・キュクロプスの島へたどり着き、ポセイドンの息子でキュクロプスであるポリュペーモスに襲われる。部下4人が犠牲になるが、眼をくいで突いて退治。これにより、ポセイドンを怒らせてしまい、嫌がらせをされるハメに。航海が困難を極めることになる。

風神・アイオロスの島にたどり着き、安全な航海の加護の袋をもらうも部下が開けてしまい、アイオロスの島に逆戻りする。

出典:西洋美術の謎と闇

・人食い巨人・ライストリュゴン族の島にたどり着き、自分と数人の部下以外は皆食べられてしまう

・魔女・キルケーの島にたどり着き、部下をブタに変えられるが、伝令の神・ヘルメスの力によって戻してもらうことに成功。しかし、オデュッセウス自身がキルケーの魅力に取りつかれ、彼女の愛人となって1年間キルケーと共に暮らす。帰り際、航海の助言をもらう。

・冥府にたどり着き、預言者・テイレシアスから「故郷に帰れないのは、ポセイドンを怒らせたから」と伝えられる。

出典:西洋美術の謎と闇

・航海の途中、魅惑の歌声で船乗りを海中に引きずり込み殺害する怪物・セイレーンと遭遇しかし、キルケーの助言のおかげで難を逃れる。ちなみに、セイレーンの歌声を何としても聞きたかったオデュッセウスは、身体を船のマストに縛り付けた。

太陽神・ヘリオスの島にたどり着くが、部下が神の牛を食べたことで、ヘリオスの怒りを買う。船が粉々になるが、なんとかマストにしがみついて生き延びる。

海の女神・カリプソの島にたどり着き、彼女から愛される。そのために、7年間島に囚われる。

 

その後、故郷に帰れないオデュッセウスを哀れに思ったオリンポスの神々がオデュッセウスを助け、カリプソの島から脱出

しかし、オデュッセウスに恨みを持つポセイドンは航海を邪魔し、船を難破させます。

身ひとつで助かったオデュッセウスは、パイアキアの島に到着王女・ナウシカアに好意を抱かれながらも、故郷にいる家族のために旅立ちます。

出典:ウィキペディア

20年かけて、なんとか故郷に帰還できたオデュッセウスですが、彼にまだ安息はありませんでした。

出典:西洋美術の謎と闇

オデュッセウスが死んだと思っている男たちが、妻ペーネロペに求婚しているのです。

アテネの加護を受けているオデュッセウスは、アテネから助言をもらい、乞食に変装します。その格好で求婚者たちと弓比べをし、見事勝利。正体を明かし、ペーネロペとの再会を喜びます。

ちなみに、パイアキアの王女・ナウシカアは、ジブリのアニメ映画「風の谷のナウシカ」のヒロイン・ナウシカのモデルになりました。



オデュッセウス、創作作品では意外とマイナー?

出典:深・翠蛇の沼

テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュR2」では、オデュッセウスの名前を借りた、オデュッセウス・ウ・ブリタニアが登場します。凡庸な第1王子として描かれています。

ゲーム「ペルソナ2」では、謎の人物・パオフゥのペルソナとして登場。シュノーケルにサングラス、着物と特徴的な見た目をしています。


ギリシア神話の光と影 アキレウスとオデュッセウス [ 吉田敦彦 ]


オデュッセウスの冒険 ギリシア神話の物語下 [ ローズマリ・サトクリフ ]

まとめ

出典:アトランティカ攻略

トロイア戦争には無理矢理参加させられ、帰還には20年かかるという、苦労人であるオデュッセウス。

彼も大変だったには違いありませんが、20年も夫の帰還を信じて待っていた妻ペーネロペも素晴しいです。当の夫は、旅の途中で美魔女や女神の愛人になって、子どもまで作ったりしていますが…  ははっ



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