ギリシャ神話 怪獣・魔物・妖精

神話になったニュンペー(ニンフ)たち エーコー

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「エコー」、日本でも音響用語として馴染みの単語です。その由来はギリシャ神話の森の妖精の名前。報われない恋に身をやつし、ついに言葉の残像だけになってしまった妖精エーコー、その物語とは。

余計なおしゃべりは身を滅ぼす? 身に覚えがあるなら要注意です。

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恋して、恋され、身を無くす エコー

 

出典:greek-myth

エーコー( Echo)は、ギリシア神話に登場する森のニンフ。ギリシア語の木霊(こだま)の擬人化です。陽気な性格で歌と踊り、おしゃべりを好む妖精でした。

バーン神とエーコー

バーン神はアイギパーン( Αἰγίπαν, Aigipān, 「山羊のパーン」の意)とも呼ばれる牧神、牧羊神、半獣神です。

羊飼いと羊の群れを監視する神で、四足獣のような身体と、山羊のような角をもつ獣人。父親はゼウスともヘルメースともいわれ、母親はニュムペーであるといわれています。

好色な神で多くの女神やニュムペーに恋心を寄せています。そのひとりが森のニュムペーエーコーでした。

エーコー(Ηχω、Ekho)は歌と踊りの上手なニュムペーであり、異性に関心がなく、愛情を軽蔑しているようなところのある妖精でした。

パーンはエーコーに想いが伝わらないことに怒り、かねてより優美なエーコーの存在に嫉妬していたこともあり、ついに配下のものにエーコーを襲わせる暴挙に出ます。配下の羊飼いたちはエーコーに襲いかかり、八つ裂きにしてしまいます。

大地の女神ガイアがエーコーの肉片を受け取り、エーコーの体を隠しましたが、その後もエーコーの声は他の者が話した最後の数語を繰り返し、木霊となってパーンを怒らせたと伝えられています。

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別の伝承では、エーコーはパーンとのあいだに一人の娘イアンベー(イアムベー)、あるいはイユンクスを産んだとされています。

イアンベーはデーメーテール女神が、娘のペルセポネーを捜しエレウシースに至ったとき、領主ケレオスの館で冗談を言って、女神を笑わせた女性。

イユンクスはゼウスに魔法をかけ、河の神イーナコスの娘イーオーへ恋をさせたため、ヘーラーの怒りに触れ鳥のアリスイに姿を変えられたと伝えられる女性です。

ナルキッソスとエコー

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ある時、エーコーはゼウスの浮気相手となった山のニンフたちを助けるために、ゼウスの妻ヘーラーを相手に長話をし続けたことがありました。そのことがへーラーに気づかれぬはずもなく、エーコーはへーラーの怒りをかってしまいます。

その罰として、自分からは話しかけることもできず、会話も続けることができず、ただ誰かが話した言葉の語尾を繰り返すことしかできなくされてしまいました。

エーコーはある日狩をして他の人とはぐれてしまったナルキッソスに出会います。そして一目でその美しさに恋をしてしまいます。けれど、話しかけることができません。

ただ、彼の言葉の語尾を繰り返すだけ。

ナルキッソスが叫びます

「誰かいる(here)?」

エーコーは答えます

「ここにいるわ(here)」

「ここにきて(come)?」

「いま行くわ(come)」

エコーが姿を現し、ナルキッソスに近づこうとしますが、ナルキッソスに残酷な仕打ちを受けます。

「それ以上近づくな、お前なんかにそれ以上近づかれたくない!」

「近づかれたくない」

エーコーは屈辱と恋の悲しみから次第に痩せ衰え、肉体を失くし、ついに声だけの存在になってしまいます。

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その後のナルキッソスは復讐の女神ネメシスによって、水面に映る自分の姿に恋をし、命を落とすことになります。


現代でもはかない存在? エーコー

かつてないクオリティーのスマホゲーム『メビウスファイナルファンタジー』では主人公と行動をともにする妖精。

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PandoraHearts(パンドラハーツ)」ではナイトレイ公爵家のヴィンセント=ナイトレイを主とする従者として登場。常に無表情、機械的に袖に隠した暗器を使いこなすちょっと怖い存在?


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エーコー まとめ

出典:greek-myth

コミュニケーションをはかるのに会話は大切です。言葉は言霊となって他者に想いが伝わります。だからこそ不用意に使えば、そのことが我が身を破滅させる原因にもなりかねません。

今のようにメールやSNSのように言葉を吟味して使える機会が増えたことは、ある意味良いことなのかもしれません。ただメールなんかに頼りすぎると、しゃべるのが苦手になる、なんてことがあるかも。

ん〜〜バランスが大切ってことですね。


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