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ご先祖様を敬う「お彼岸」って何? その起源とお盆との違いは?

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お盆休みも終わって、涼しくなってくればまたお彼岸。

ご先祖様を敬う行事、できれば参加したいと思います。でもあらためて考えてみる、お彼岸ってなに? お盆にご先祖様は敬ったのに、なぜまたすぐお彼岸になるの?

そんな疑問を解消です。

「お彼岸」「お盆」も日本古来からの風習、知っておきたい知識のひとつです。

お彼岸とは

出典:pinterest

「お彼岸」は日本独特の行事なんです。年に2回、春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)とした前後3日、計7日間を「彼岸」といいます。

お彼岸とは雑節のひとつ。

1月7日の「人日の節句」、3月3日の「桃の節句」、5月5日の「端午の節句」、7月7日の「七夕の節句」、9月9日の「重陽の節句」の5節句以外、季節の変わり目を掴むために設けられた暦日(れきじつ)を雑節といいます。

仏教において煩悩や迷いに満ちた世界を此岸(しがん)」といいます。つまり「この世」。そして、此岸にいる者が「六波羅蜜」(ろくはらみつ)という菩薩の境地に至るための修行をすることで辿り着く悟りの世界(涅槃)を「彼岸(ひがん)」といいます。つまり「あの世」。

お彼岸」とはより彼岸の境地に近づけるように修行をするための期間であるということです。

また、お彼岸には太陽が真東から真西に沈むことで彼岸と此岸が近づくと考えられ、この期間に墓参りや法要を行う彼岸会につながったとされています。

お彼岸の起源

お彼岸の起源は奈良時代に遡ります。非業の死を遂げた崇道天皇(早良親王)の御霊を鎮めるため。早良親王(崇道天皇)は当時の太政大臣藤原種継の暗殺の汚名をきせられ幽閉、無実を訴えて憤死したとされています。その後皇族の相次ぐ病死や疫病の流行、洪水被害などが早良親王の祟りであるとして幾度か鎮魂の儀式が執り行われました。これがお彼岸の起源であると伝えられています。現在も親王を祭神として祀られている神社が奈良、京都近郊に点在しています。

出典:ウィキペディア

お盆との違いは

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ひとことで違いを述べるとしたら、「お盆」は仏教の盂蘭盆に由来し、ご先祖様や亡くなった霊が里帰りする期間、迎え火や送り火でおもてなしする期間。

これに対して「お彼岸」とは、雑節のひとつ。彼岸と此岸が近付くために霊を敬うための期間をいいます。

 
 


歌になるホラーになる現代の「彼岸」

出典:pixiv

東方Projectの「彼岸」

東方Projectとは「上海アリス幻樂団」が展開する作品群をいいます。そこでの「彼岸」は、三途の川の向こう側、広大な花畑、時間や季節もなく暖かく優しい光に包まれた世界。


【新品】東方夢幻録 Vol4 花映ゆ彼岸の田園唄 / Re:Volte 発売日:2018年08月10日

彼岸島

松本光司原作のホラー漫画。ゲームや映画での放映もされたサバイバルホラー。吸血鬼と邪との迫力の戦闘シーンが魅力です。

「彼岸過迄」

文学の世界では文豪夏目漱石の「彼岸過迄」(ひがんすぎまで)。ストーリーは自意識の強い男の複雑な感情と天真爛漫な従妹との恋愛模様が描かれています。


彼岸過迄改版 (岩波文庫) [ 夏目漱石 ]

まとめ

「お彼岸」、お墓参りなんて正直なところあまり縁がありません。スピリチュアルな方々は皆揃って「ご先祖様を敬いなさい」とおっしゃいますが、その恩恵にあずかった覚えが未だにありません。

それでも、日本の文化として捉えたら、廃れるべきではないと思います。霊も、居るか居ないかと考えたら「居ると思うべき」と考えます。

まだ、「べき」が付いている状態ですが。。。

 


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