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陰陽師 安倍晴明、白狐から生まれたってホント?!

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歴史モノの漫画やゲームなどではおなじみの存在、陰陽師・安倍晴明。

創作作品の中では最強だったり、重要な役どころが多いですよね。ですが、実際の安倍晴明がどのような人物かは意外に知られていません。

今回は、そんな安倍晴明について紹介します。

過ごすぎるパワーはホンモノ?

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史実と伝説のギャップが、、、安倍晴明

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安倍晴明は、平安時代後期に実在した陰陽師です。

陰陽師とは、陰陽五行思想に基づいて自然・天体観測や暦の作成などを行う役人のこと。

さまざまな研究によって、豊富な知識があったために、後に災厄などを占うことや祈祷も行うようになりました。現在の創作作品では、この側面が主に取り上げられています。

安倍晴明には多くの伝説がありますが、その多くは残念ながら脚色されたフイクション。

史実の安倍晴明

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安倍晴明は921年に摂津国安陪野(現在の大阪府)で生まれたとされ、当時の陰陽道の大家であった賀茂忠行・保憲の元で陰陽道を学びました。

40歳で天文得業生という学生の立場にあり、50歳で陰陽道・天文道 (天文学) を学生に教える天文博士になりました。

その頃に頭角を表すようになり、979年、59歳で後の花山天皇となる皇太子の命令で和歌山県にある那智山の天狗を封印する儀式を行いました。

これによって、天皇や貴族たちから信頼を得るようになり、さまざまな儀式を任せられるようになります。

安倍晴明は、一条天皇が病気になった際に祈祷して回復させたり、雨乞いをして干ばつを避けるなどの目覚ましい働きを見せました。

安倍晴明の活躍により、安倍家は陰陽道の大家となります。

息子の安倍吉平や吉昌も陰陽師として活躍しました。1005年、安倍晴明は85歳でこの世を去ります。当時の男性の平均寿命は、30歳前後だったので、かなりの長生きです。亡くなる数ヶ月前まで仕事をしていたというのですから、驚きですね。

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伝説の安倍晴明

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父・安陪保名が森を訪れた際、狩人に追われていた白狐を助けます。白狐は恩返しするために人間に化け、葛の葉と名乗り保名の世話を焼くように。後に恋仲になった2人は結婚し、生まれた子どもが安倍晴明でした。しかし、安倍晴明が5歳の時、葛の葉の正体がバレてしまい、葛の葉は安倍晴明に水晶玉と黄金の箱を残して森へ帰って行きました。

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幼い頃、師匠・賀茂忠行の元で修行していた時、忠行のお供で京都へ行くことになりました。道中、道の反対側から百鬼夜行がやって来るのを見つけ、忠行に言います。忠行はすぐに術を使い、安倍晴明を鬼から隠しました。忠行は「修行した陰陽師でさえ見ることが難しいのに、子どもながらに見られるとは、この子は天才だ」と思ったそうです。

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陰陽師時代、悪さをする鬼・酒呑童子の正体をいちばん早く見破ります。
その後、酒呑童子は源頼光によって退治されました。

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陰陽師時代、一条戻橋で通った人間を殺す鬼女・橋姫がいました。武将・渡辺綱は、安倍晴明の助言のおかげで、橋姫を名刀・髭切で退治することが出来ました。橋姫は、安倍晴明が封印しています。

陰陽師時代、ライバル・蘆屋道満とどちらが優れているか競い合いました。勝負は、箱の中に夏ミカン16個を入れ、中身を言い当てるというものです。道満はミカン16個と言い、安倍晴明はネズミが16匹と言いました。「ついに安倍晴明が負けた」と皆が思う中、箱を開けると、安倍晴明が術をかけたため、中からネズミが16匹出てきました

 

その他にも、蘆屋道満の悪だくみを見破ったり、病気に苦しんでいる花山天皇の病気の原因を言い当てたり、藤原道長に献上された果物の中に毒が仕込んであることを見通したり、さまざまな伝説があります。

なぜ、伝説が作られるほど有名になったのか?

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安倍晴明は、天皇や貴族たちに絶大な信頼を得ており、当時としては最先端の学問である陽道や天文道を修めていたため、神秘的な存在でした。

そのため、多くの伝説が生まれたとされています。



安倍晴明、歴史物ではお馴染み

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オンラインゲーム「陰陽師」では、記憶を失った状態で登場。式神を率いて、京の都の魑魅魍魎たちと戦います。

ライトノベル「少年陰陽師」では、主人公・安倍昌浩の祖父として登場。昌浩を導く頼もしい存在として描かれています。


少年陰陽師 おどみの殿でこころざせ (角川ビーンズ文庫) [ 結城 光流 ]

まとめ

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伝説のせいか、若くして成功したと思いがちな安倍晴明ですが、実際は大器晩成型だったんですね。

現代でも85歳は高齢なのに、30そこらで亡くなってしまう当時にその年齢まで生きていたのも驚きです。こういうところも伝説に拍車がかかっているのかも。



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