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大国主命の「国造り」と「国譲り」

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今回は葦原中国(あしはらのなかつくに)(地上世界)を作った大国主命の偉業、国造り神話と国譲り神話に焦点を当ててご紹介します。

10月は日本では「神無月」といわれています。

八百万の神々が島根県にある出雲大社に集まり、会議を開くため、「出雲以外に神がいなくなる月=神無月」というのが由来しています。

その出雲大社で祭られている神で、会議の議長を務めるのが大国主命 (オオクニヌシノミコト) 。その大国主命の偉業とは。

画像出典:ameblo

国の土台を作った大国主命

出典:izumooyashiro.

大国主命は、日本神話に登場する国津神 (国を治めていた土着の神) です。

太陽神・天照大神の弟で武勇に優れたスサノオノミコトの6世の孫。今の島根県あたりにあったとされる、高天原と黄泉の国の間にある葦原中国 (アシハラノナカツクニ) (地上世界)の国造りを完成させます。その後引退し、出雲大社の祭神となりました。

国造り神話

出典:wanosuteki.

大国主命は因幡の白兎の助けにより、八上比売 (やかみひめ) と結婚し、スサノオの課す試練に打ち勝ちます。スサノオに認められた大国主命は、葦原中国を任せられ、国造りを始めました

しかし、国造りはなかなか順調に行きません。そんなある日、とある岬にいた大国主命は、海の向こうからヒムシ (アリのようなもの) の皮で作った衣服を着た小さな神が船でやって来るところを見かけます。

大国主命は小さな神に名前を尋ねますが、本人も自分が誰なのか分かりません。そこで、物知りな神に質問したところ、小さな神の正体は創造神・神産巣日神 (カミムスビ) の子どもの少名毘古那 (スクナビコナ) だと判明します。

神産巣日神は、少名毘古那を自分の子どもだと認め、大国主命と一緒に国造りすることを命じます。2人は、人々にまじないや医薬などを教え、国造りに励みます。しかし、しばらくすると、少名毘古那は幽世 (かくりよ) に去ってしまいました

1人で国造りができるかと悩んでいた大国主命の前に、大物主という神が現われます

大物主は、「私は、あなたの穏やかな人格だ。自分を丁重に祭れば協力しよう」と持ちかけます。その後、もう1人の自分と協力し、国造りを完成させました

国譲り神話

出典:ameblo

順調に葦原中国を治めていた大国主命ですが、それを高天原から見ていた天照大神が「葦原中国は、自分の子孫が治めるべきだ」と言い出します

天照大神は葦原中国に使者を送りましたが、使者は懐柔(手なずけられてしまう)されてしまいました。その次に選ばれた使者は、葦原中国を乗っ取ろうとして天照大神に殺害されます。

3番目に選ばれた使者は、刀剣の神・タケミカヅチでした。大国主命に国を譲るよう迫りますが、大国主命はその選択を息子たちに委ねます。戦いを挑んだ息子たちですが、タケミカヅチに負けてしまいました。

大国主命は国を譲ることを決断し、その代わりに立派な社を建ててもらいます。この社が出雲大社です。

その後、葦原中国は天照大神の孫・瓊瓊杵尊 (ニニギノミコト) が治めることになります。
 






創作作品では兎はセット?

出典:mofumofumanzoku

悪魔と科学が融合した世界観のゲーム「女神転生」では、悪魔の1柱として登場。武装した美男子として描かれており、日本神話の一部のエピソードが反映されています。

 

パズルゲーム「パズル&ドラゴンズ」では、ヒゲがかっこいい渋いおじさんとして登場しています。攻撃に特化したキャラクターです。


現代語古事記 [ 竹田恒泰 ]

 


まんが古事記 愛と涙と勇気の神様ものがたり [ ふわこういちろう ]

まとめ

出典:pixiv

国造りの神話には大国主命の苦難を物語っているよう、国譲りでは苦渋の決断を迫られたことが現れているお話であると思われます。

何事も全てがスムーズに物事が運ぶわけではなく、神であれ人であれ、自分と対峙し、受け入れなければならない現実もあると諭されているようにも思えます。

まあ、何事も無理せず、ポジティブ・シンキングする、これが今年の筆者の初心かな。

 






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