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「夏至(げし)」とは。二十四節気、日本にある季節の節目

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夏至、夏に至る季節の到来。

日本列島の多くは梅雨を迎え、雨に濡れる菖蒲や紫陽花、睡蓮が見事に咲き誇っています。菖蒲や紫陽花はいにしえの宮中をイメージさせる花。日本の風情を満喫できる季節なのかもしれません。

雨の日の休日、何か新しいことを始めるきっかけの時でもあるように思います。

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「夏至」

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夏至(げし))は二十四節気の10番目。

太陽が黄道上最北にある夏至点を通過する時刻、これを含む日を夏至といいます。

北半球では、昼の時間が最も長く、夜の時間が最も短い日。冬至と比較すると、昼間の長さは4時間以上。この日を境に次第に昼が短く、夜が長くなってゆきます。

現在の定気法では太陽黄経が90度のとき。

2019年の夏至は6月22日(土)および小暑(7月7日の前日)までの期間をいいます。

北海道を除く日本のほとんどの地域は、夏至の前後およそ20日、梅雨の期間を迎えます。

農家では田植えに繁忙を極める頃。

夏至より11日目にあたる半夏生(はんげしょう)、または半夏(はんげ)、田植はこの日までに終わらないと、「半夏半作」といって収穫が半減するという古くからの言い伝えがあります。

沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といい、この風が吹くと梅雨が明けて本格的な夏が訪れるといわれています。

 

「夏至」の頃、七十二候においては下記のように表現されます

初候(6月21日頃〜6月25日頃) 乃東枯(ないとう かるる)

「靫草(うつぼぐさ)」「夏枯草」(かこそう)とも呼ばれる花が枯れる頃。夏の花が開花するという時期に、枯れていく花に思いを寄せた古人の風情が表現されています。

次候(6月26日頃〜6月30日頃) 菖蒲華(しょうぶ はなさく): 

昔は「アヤメが咲けば梅雨入り」と考えられていました。ちなみに、アヤメと同じに見える花にカキツバタ、花ショウブがあります。違いは花びらの根元に複雑な編み目模様があれば「アヤメ」、花びらの根元に白い線があれば「カキツバタ」、黄色い模様があれば「ショウブ」です。

末候(7月1日頃〜7月6日頃) 半夏生(はんげ しょうず) :

「半夏生」は夏至から数えて11日目、田植えを済ませた農家が休息を取る日。半夏(烏柄杓からすびじゃく)が生える頃であり、半夏生の名をもつ草の葉が白く染まる頃でもあります。

「二十四節気」とは

24節気-1

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二十四節気は、一年を春・夏・秋・冬の季節に分け、それぞれをさらに6分割した24の期間に名前をつけたものです。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

二十四節気の名称は、中国で考案された当時のものがほぼそのまま使われています。考案当時の文明の中心であった黄河の中・下流域の気候を反映しており、日本よりも寒冷で大陸的な気候のため、日本の気候とは多少ずれがあります。

太陽黄経が30の倍数であるもの(春分・穀雨など)を(中気)、そうでないもの(清明・立夏など)を(正節、節気)と言い、節気から次の節気の前日までの間を一ヶ月とする月の区切り方を節切り、その月を節月と言います。季語の分類も主として節切りで行われています。

夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を併せて二至二分といい、立春・立夏・立秋・立冬を四立二至二分四立を併せて八節と言います。二十四節気をさらに約5日づつの3つに分けた、七十二候という分類もあります。

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夏至の頃の行事

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二見興玉神社 夏至祭

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三重県伊勢市二見興玉神社では夏至祭が行われます。古くから二見浦一帯は、伊勢参宮を控えた人々が心身を清め、禊祓した霊験新たかな聖地。

夏至の前後1ヶ月は夫婦岩の間から朝日が昇る季節でもあります。

『夏至祭』は夏至の日の出と共に禊をする祭典として夫婦岩の前で、日の出の時刻(午前4時40分頃)に合わせて禊行事が行われます。

日本各地に残る夏至に行われる風習や言い伝え

  • 関東地方  新小麦で焼き餅を作って神に供える
  • 島根県、熊本県 小麦で団子やまんじゅうを作って神に供える
  • 大阪 稲の根が地面に広がりつくようタコを食べる(夏至から半夏生まで)
  • 熊本県阿蘇(あそ)地方 「チュウはずらせ、半夏は待つな」、田植は夏至よりすこしあとに、半夏を過ぎないよう行うようと伝えられています。
  • 熊本県 夏至の日に馬に青草を食べさせてはいけない。
  • 秋田県 半夏の日に草で目を突くと盲目になる。

夏至 まとめ

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小学生の頃、修学旅行は伊勢志摩。二見ヶ浦の夫婦岩にも行きました。

見た事はないですが、富士山から眺めるご来光も厳粛な眺めなのだろうと思いますが、夫婦岩の合間からの日の出もさぞ見応えのあるものなのでしょう。

四季があり、まだまだ自然豊かな島国日本にも一見すべき景観が数多く存在するのだろうなっと思います。


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