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「小暑(しょうしょ)」とは。2019年は7月7日、小暑の風習や主な行事

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いよいよ夏の到来です。いつの間にか蝉も鳴き始め、風鈴の鈴の音が清々しく感じられる頃。

渇きを癒すためとはいえ、冷えた麦茶やビールが美味しいと感じる季節の到来。暑さ、冷たさが身に沁みる、五感が研ぎ澄まされる時のようにも思います。

とはいうものの、美味しいと思うがままに暴飲してしまいそうになる、粗食ならぬ粗飲を心がけなければならない時期であります、ははっ。

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「小暑」

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小暑(しょうしょ)は二十四節気の11番目。

現在の定気法では太陽黄経が105度のとき。

2019年の小暑は7月7日(日)および大暑(7月23日の前日)までの期間をいいます。

 

『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されています。猛暑が訪れる直前、蝉が鳴き始める頃でもあります。

この時期から立秋(8月8日頃)までを暑中とし、 暑中見舞いを出し始めます

「暑中」の時期については地域によっても異なり、小暑、夏の土用、梅雨明けを以て暑中とするという説があります。終了時期については立秋まで、それ以降は『残暑』に変わります。

小暑の終わりごろに夏の土用に入ります。

土用とは暦の雑節にひとつ、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつをいいます。土用には丑の日が年によって1日か2日あり、2日ある場合はそれぞれ一の丑二の丑といいます。ちなみに2019年の今年の夏の土用の丑の日は7月27日

夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣があります。なぜ、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったかについては、昔の風習として「梅干し・うどん・瓜(うり)などう」のつくものを食べて食い養生をした」のが今に伝わっているという説があります。

 

「小暑」の頃、七十二候においては下記のように表現されます。

初候(7月7日頃〜7月11日頃)温風至(おんぷう いたる) : 暖かい風が吹く頃

この時期に起こるフェーン現象を表しています。

 次候(7月12日頃〜7月16日頃) 蓮始開(はす はじめて はなさく) : 蓮の花が開き始める頃。

ちなみに蓮の花は開いて4日で散ってしまう短い開花。

末候(7月17日頃〜7月22日頃) 鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす) : 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える頃

鷹は5・6月に孵化した雛が巣立ち始めます。

「二十四節気」とは

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二十四節気は、一年を春・夏・秋・冬の季節に分け、それぞれをさらに6分割した24の期間に名前をつけたものです。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

二十四節気の名称は、中国で考案された当時のものがほぼそのまま使われています。考案当時の文明の中心であった黄河の中・下流域の気候を反映しており、日本よりも寒冷で大陸的な気候のため、日本の気候とは多少ずれがあります。

太陽黄経が30の倍数であるもの(春分・穀雨など)を(中気)、そうでないもの(清明・立夏など)を(正節、節気)と言い、節気から次の節気の前日までの間を一ヶ月とする月の区切り方を節切り、その月を節月と言います。季語の分類も主として節切りで行われています。

夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を併せて二至二分といい、立春・立夏・立秋・立冬を四立二至二分四立を併せて八節と言います。二十四節気をさらに約5日づつの3つに分けた、七十二候という分類もあります。

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小暑の頃の行事

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小暑の頃、「七夕」のお祭りが日本各地で様々に催されます。それ以外にも有名な夏祭りが各地で開催されています。

奈良県 風鎮大祭 (開催日:7月第一日曜)

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風の神を祀る奈良の龍田神社では「あらゆる生物が豊かに実るようにとの祈り願いを込め」その結願日である7日目に風鎮大祭が行われます。特に最後を飾る風神花火奉納は見ごたえのある壮大なイベントとして知られます。

福岡県 博多祇園山笠 (開催日7月1日〜7月15日)

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ユネスコの無形文化財遺産にも認定された「博多祇園山笠」は櫛田神社にまつられる素戔嗚尊に奉納される祇園祭のひとつ。7月1日からフィナーレとなる7月15日の追い山に向けて、ほぼ毎日数多くの神事が執り行われます。

石川県 あばれ祭り (開催日:7月5日(金)・6日(土))

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石川県の無形民族文化財。高さ7m、40数本の奉燈(キリコ)が大松明の火粉の中を乱舞し、2基の御輿を海や川、火の中に投げ込んで暴れる勇壮な祭りです。

京都府 祇園祭 (開催日7月1日〜7月31日)

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一千年の歴史を持つ日本三大祭りのひとつ。平安時代に疫病・災厄の除去を祈った祇園御霊会を始まりとする、八坂神社の祭礼です。 7月1日から1ヶ月にわたり様々な神事・行事が行われます。

小暑 まとめ

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夏の夜空に映える花火、まさに日本の風物詩のひとつです。七夕から始まるこの時期、各地で花火が日本の夜空を彩ります。

欧米の花火は、祝賀を表わすイベントなのかもしれませんが、日本では祭りのイベントのひとつ。

ちなみに「祭り」の意味を調べてみました。「感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつる儀式」。そして花火は「不浄なものを焼き尽くし、死者を尊び、慰める鎮魂のためのもの」でもあるのだとか。

夏の花火以外にも、お正月やお盆、節句や雑節など、我々日本人はご先祖様や神仏と思う以上に交流しているのかもしれません。

 


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