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完全復活できる?河童の妙薬

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河童はお子様向けの映画のキャラになったり、芥川龍之介の小説に登場する、日本ではメジャーな妖怪です。ん、妖怪なのかな? 実在したという説が今も残る伝説の生物。人に害を与えるよりももっと罪のない、悪さをする程度のお茶目なキャラが人気です。

その河童の作る不思議な妙薬の伝承が今も全国に残されているとか、気になるところです。

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「河童の妙薬」は実在した?

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日本に伝わる「河童」伝説は東北、関東、四国など各地に残されています。

河童は悪戯好きな妖怪。それが人間に知られ、手を切り落とされるなどの罰を受けることになるのですが、切り落とされた手を返してもらうために自ら調合した薬と引き換えにするというのが主な伝承。

「西遊見聞髄筆」「利根川図志」などの江戸時代の書物にも「河童の妙薬」として記述が残されています。

薬の効能は「打ち身」「火傷」「切り傷」に特に高い効果を発揮するといわれています。

その妙薬は薬事法の制定で家伝薬(それそれの家に代々伝えられて来た独自の民間薬)が廃止されるまで各地で実際に販売されていました。

その代表的なものに茨城県の「岩瀬万応薬」、新潟市猫山宮尾病院の湿布薬「猫山アイス」などがあります。

 

各地に残る河童のミイラ

日本各地には「河童のミイラ」が今も残されています。

福島県の北野天満宮には「河伯の手」なる、河童の手のミイラが貴重な宝物として保管されています。また佐賀県伊万里市の「松浦一酒造」には河童全身のミイラが祀られ、見学も自由であるとか。地元では「河童の酒蔵」として有名な老舗です。

 






河童って、どこから来たどんな生き物?

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河童でイメージするのはまず、ポケモンの「ハスボー」。水色のヌボっとした体に蓮の葉を乗せた6本足のモンスター、進化して河童になります。

芥川龍之介の「河童」では主人公が河童の国に迷い込み様々な体験をする、大人向け日本版「不思議の国のアリス」のような物語。


河童/或阿呆の一生改版 (新潮文庫) [ 芥川龍之介 ]

その他、年配の方にはTVコマーシャル「黄桜」のイメージキャラになっていたのも懐かしいところ。
ちなみに西遊記の沙悟浄が河童の妖怪であるというのは日本での設定のよう。本場中国では沙悟浄は「河伯(かはく)」という黄河の水神なのです。人の頭に魚の体を持つ白い龍。これが日本に伝来して「河伯」→「河童」になったという説があります。

一説には「河童」は中国より伝来した妖怪。中国の河童は「水猴子」という名の「水鬼」(中国での「鬼」は幽霊や妖怪をいいます)であるともいわれています。

まとめ

河童が日本古来の妖怪なのか、中国から伝来した水神なのかは定かではありませんが、日本に根付き、日本の風習で進化した妖怪であるのは確かなよう。

実在したか、架空の生物なのはさておき、「河童の妙薬」でHP回復できるなら家伝薬だって試してみたいものです。

 
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