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ホントに存在する? 怪火「狐の嫁入り」

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古くは黒沢明監督の映画の題材にもなった「狐の嫁入り」。日中の明るい日差しの中の雨は何かしら異空間からのメッセージのような、不思議な感覚を覚えます。

狐は大妖怪や癒しキャラにも変身する、神様の使い? それとも敵キャラ?

今回は狐が何者で、「狐の嫁入り」が意味するのは何なのか追求したいと思います。

出典:pinterest

「狐の嫁入り」の意味

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黒澤明監督オムニバス映画「夢」の一話「日照りの雨」では、少年が母の言い付けを破ったために狐の嫁入りを目撃してしまったために起こる怪奇な出来事が描かれています。

 晴れているのに雨が降る「狐の嫁入り」

晴れているのに雨が降る現象を「天気雨」といいます。これは雨雲が遠くにありその雨が風に流されて晴れた場所に降る場合や、原因の雲が雨が地上に落ちる前に消えてしまった場合などが原因していることが多いよう。

これに対して「狐の嫁入り」は「嫁入りを連想させる火の玉の行列」をいい、怪奇現象と関係しています。

このふたつはともに不思議な現象であることがつながって「天気雨」が「狐の嫁入り」になったということ。

「天気雨」を「狐の嫁入り」というのは日本に限ったことではありません。

イギリスやイタリアでは同じように、韓国では天気雨は「虎の嫁入り」といわれています。

怪火「狐の嫁入り」とは

暗やみの中に狐火がいくつも連なっているのを、嫁入り行列の提灯に見たてたものをいい、地域によって呼び名に違いがあります。

越後国(新潟県)では「狐の婚」、埼玉県や石川県では「狐の嫁取り」、静岡県では「狐の祝言」といわれています。

日本の昭和中期までは、結婚先に嫁いでゆく嫁が夕刻に提灯行列で迎えられるのが通例で、その様子が怪火に似ていたのが由来しています。

嫁入りが狐であるのは、近ずくと見えなくなってしまう怪奇な炎であるために狐に化かされたように思えるということ。

 「狐の嫁入り」言い伝えでは

「狐の嫁入り」は単なる怪奇現象だけでなく、寛永時代の随筆『今昔妖談集』や文政時代の草紙『江戸塵拾』などの様々な文献で実際に行われたという記述が残されています。

言い伝えの中でも

埼玉県草加市の戦国時代、結婚を控えた女性が病死し、その思いが狐に乗り移り「狐の行列」現象を起こした、信濃国では、老人に助けられた小狐が大きくなって婚礼を迎え、引き出物をお礼に持参したなどの言い伝えが残されています。

人間の男性に狐が嫁ぐ話もあり、人形浄瑠璃の題材「葛の葉」として今も親しまれています。

 

ちなみに神社の境内に狐を祀るのは、稲荷大明神の従者が狐であるため。「白狐」と呼ばれる白い狐をいい、神様の使いが透明の狐であることを白で表しているといわれています。

 






かわいい系キャラからラスボスまで化けるのはお得意

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癒し系キャラとしてまずあがるのは「犬夜叉」の七宝くん。逆に大怪物「白面の者」は「うしおととら」の封印されし悪しき者。九尾の狐がモチーフになっています。

「幽遊白書」の蔵馬くんも人間に転生した妖狐。

ゲームの世界ではソーシャルゲーム「進撃のバハムート」の妖狐ユエル。そのほか「妖怪ウォッチ」、ニンテンドーDS『ファイアーエムブレムif』のニシキ(FEif)やキヌ。ドラクエのザコキャラサーベルきつねなど、ザッとあげても多くのキャラが存在します


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まとめ

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日差しの強い日中に、突然の「狐の嫁入り」は、清涼剤のような清々しさを感じさせると思えます。

狐は、敵にもなるが味方にもなる、なら味方にしたい相手であるのは間違いないですよね。

 






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