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マミー(ミイラ男)、呪いの怪物。王家の墓の番人、その誕生の秘密とは

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モンスターでまずイメージするほどにメジャーなミイラ男、別名マミー。いかにも古くから呪いを持った怪物として語り継がれているようにも思います。けれど意外にもモンスターとしてのマミーはアメリカ映画界からの誕生なんです。そこで、ミイラ男・マミーについて再考です。

ミイラの呪いってホントにある?

恐ろしいミイラ男の正体、ご覧ください。

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呪いの屍、マミー、ミイラ男とは

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マミーとはポルトガル語の mirra が英語 mummyになったもの、本来は同じミイラを意味しています。けれど最近ではゲームやメディアの用語で、マミーをモンスター、ミイラを保存された死体として表現しているようにも思います。

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マミー(ミイラ男)は神話や伝説の中からではなく、映画やゲームから生まれた架空の存在です。乾燥し、干からびた死体が蘇ったアンデッド(不死)。ゾンビやスケルトンと同等の、基本的には思考能力に乏しく、単独では行動しない雑魚モンスター。

乾燥しているためか、アンデッドでありながら火には弱いという者もいます。

全身を汚れた包帯で巻かれ、乾燥保存された動く死体。

エジプトや古代遺跡に登場することが多く、王家の財宝を守る守護者としての役割を果たす場合もあります。

死に至る恐ろしい病気や呪いで相手を狂死させる能力を持つ場合もあり、一般的にはあまり知性の高くない雑魚モンスターですが、中には高い知性と能力を持つ者も出現しています。

マミー(ミイラ男)の誕生

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マミー(ミイラ男)はエジプトの神話に登場する妖怪というイメージが強いものの、エジプトのミイラはあくまで死者を蘇られるために乾燥処理された死体。

ミイラが怪物となったのはアメリカ映画の創作によるもの

1932年のユニバーサル・ピクチャーズ制作「ミイラ再生(The Mummy)」。後年にはリメイク版として「ハムナプトラ」シリーズが制作されています。ちなみにハムナプトラも原題は「The Mummy」。


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ハムナプトラ失われた砂漠の都 (字幕版)

王家の呪い、ミイラの呪い

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ツタンカーメン墳墓の発掘に携わったカーナヴォン卿を初めとする発掘調査団のメンバーが次々と謎の死を遂げ、それがファラオの呪いであると伝えられた史実があります。

そのことで、ミイラ男には呪いという武器があるというイメージが定着しています。

けれど、残念ながら(?)、事実では墓の開封に立ち会った人で実際に急死したのはカーナヴォン卿だけ。その原因も髭を剃っていた時に誤って蚊に刺された跡を傷つけ、熱病に感染し、肺炎を誘発したことが死因であると究明されています。

もし死因が別にあるとすれば、何らかの有毒ガスが蔓延していた、あるいは細菌によるものであるなどの説も挙げられており、呪いによるものというのは、あくまで想像上の仮説であるというのが現実的な見解なようです。

ミイラ取りがミイラになる

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ちなみに16〜17世紀のヨーロッパにおいて、ミイラは薬として使用されていました。

実際に薬効があったかについては不明ですが、薬学が未発達な当時、腐敗しない貴重な存在であるミイラに効力を求めても不思議ではないように思います。

そのため、ミイラを取ることを生業とする者も存在しました。けれど、砂漠の中から未だ荒らされていない墳墓を発見し、ミイラを採取するという作業には大変な危険がつきまとい、ミイラを探す人間が行き倒れることも多くあったのではないでしょうか。

彼らの死体が実際にミイラ化したかどうかはわかりませんが、このことから「イラ取りがミイラになる」という言葉が生まれたといわれています。

 

なお、薬としてのミイラは江戸時代に日本にも輸入されており、大名の間で取引されていたと伝えられています。


ミイラ男(マミー)、今もバリバリ現役の大スターなモンスター

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ミイラ男、マミーを語るならやっぱりドラクエ 、初登場はグールと同様『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』から。ミイラ男の上位種族がマミー。薬草や呪文が貴重になる洞窟や地下に出現することが多いので、扱いづらいモンスターというイメージがあります。

 

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1963年〜1964年に刊行された水木しげるの代表作のひとつ「悪魔くん」。その第3話「ミイラの呪い」ではミイラにさらわれた子供を助けるため、真吾とメフィストはエジプトに向かいます。


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ドラゴンボール」のミイラくんは占いババの戦士のひとり。通称「闘う干物ミイラくん」。 、包帯を使ったトリッキーな戦法でヤムチャに勝利するけれど、孫悟空にはあっさり負けてしまいます。


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ソウルイーターノット!』のミーラ=ナイグスは本体が魔ナイフの死人=バレットのパートナー。全身に包帯を巻いたアフリカ系の謎の美女。


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マミー(ミイラ男) まとめ

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ミイラが薬として売買されていたことには驚きです。やはり飲んだりつけたりするのでしょうか。それこそ祟りや細菌感染が心配になります。

もしかしたらその時代、話題にはならずに祟りで亡くなっている人もいたのかもしれません。


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