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「天邪鬼」(あまのじゃく)、日本古来の妖怪

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「あまのじゃく」という言葉は今でもひねくれた人を表す意味で使われます。

その語源は小鬼の姿をした日本の妖怪、天邪鬼。

今回は、人間にいたずらをするという妖怪、天邪鬼についてご紹介します。

画像出典:エブリスタ

日本民話に登場する妖怪・天邪鬼

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天邪鬼とは悪鬼神もしくは小鬼、また日本の妖怪の一種、古くから伝わる民話などに多く登場します。

モノマネや人の心を読むのを得意としていて、意地悪く、相手の意と逆のことをして他人を不快にさせて喜ぶ、小鬼のことをいいます。

仏教においては人間の煩悩を表す象徴として四天王や執金剛神に踏みつけられている悪鬼を「あまのじゃく」と言います。

現在もお寺などで四天王や明王が天邪鬼を足で踏んで懲らしめる立像が多く存在しています。ご覧になっている方も多いのではないでしょうか?

画像出典:本物の妖怪図鑑

出典:ウィキペディア

日本古来の天邪鬼は『古事記』や『日本書紀』に登場する天稚彦(アメノワカヒコ)や女神天探女(アメノサグメ)に由来します。

天稚彦は国譲の中で天照大神の命を受けて葦原中国の平定に勤めます。けれど大国主命の娘を妻として勤めを忘れ長く音沙汰がありません。天照大神は雉名鳴女を使者として使わしますが、天稚彦は仕えていた天探女にそそのかされ雉名鳴女を矢で射殺し、自身も天から射返された矢によって死んでしまいます。

天探女は、天の動きや未来、人の心などを探ることができるシャーマン的な存在とされ、この説話を元に人の心を読み取って悪戯をしかける小鬼へと変化していったものと伝えられています。

 

また、古くは素戔嗚尊が吐き出した毒気から由来して、「天邪鬼」や「天狗」になったも伝えられています。

 

瓜子姫

出典:pinterest

天邪鬼が登場することで有名な民話です。

ある老夫婦が瓜を拾い、その中から生まれた瓜子姫は老夫婦に育てられて美しい娘に育ちます。そんな美しい瓜子姫の噂を聞いた長者が、瓜子姫をぜひ嫁に迎えたいと言うので老夫婦は輿入れの準備をしに街へ買い物に行きます。

その間、留守番をしていた瓜子姫の家の戸口に天邪鬼が現れます。そして、天邪鬼は瓜子姫という外敵に危害を加えらます。

その結末については瓜子姫は天邪鬼に縄で縛られたりするが無事に助けられる終わり方をする民話もあれば、殺されてしまうものもあるようです



嫌われもの、または敵としての登場が多い天邪鬼

出典:陰陽師攻略

鬼であるだけに星のドラゴンクエストや、陰陽師など、雑魚キャラや悪役としての登場が多いようです。

陰陽師」は平安時代を舞台とした本格幻想RPG。

 

「学校の怪談:では、人間の恐怖心を養分にする妖怪として。


学校の怪談 [ 野村宏伸 ]

ゲゲゲの鬼太郎」でも、ひねくれた性格の鬼として描かれています。こちらの天邪鬼は、大きな岩さえも持ち上げる怪力と、相手の妖気を読む能力を持ち、悪さを働いたため600年間封じられていた妖怪という設定です。

ゲゲゲの鬼太郎1 鬼太郎の誕生【電子書籍】[ 水木しげる ]

大神」では、緑・赤・黄・青・黒と五色の天邪鬼が敵の雑魚キャラとして登場します。



大神 絶景版

最近では「鬼灯の冷徹」に、焦熱地獄の獄卒として登場。良識的なキャラクターの多い中で、数少ないゲスキャラとして描かれました。

まとめ

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昔ならひねくれ者の「あまのじゃく」な人は周囲を見渡せば結構いたように思いますが、最近はなんとなく少なくなったようにも思います。

なりを潜めているのか、SNSの浸透で万人が「良い人」「世渡り上手」になってしまったのか。

もし、今、思いっきり「あまのじゃく」な人が現れたとしたら、オモシロイと思ってしまうだろうと思います。

近づきたくはないですが。。。



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